菜食者の脳の違いが科学的に証明される

2010.6.10 by admin

欧州の科学者たちが60人の被験者にMRIを使った脳調査を行い、雑食者と菜食者の間で、共感に関する脳領域に大きな違いがあることを発見しました。

他人や動物の苦しみに対して、菜食者は雑食者に比べて、前頭葉を中心に活動レベルの著しい上昇が見られたようです。さらにヴィーガンとベジタリアンの間でも著しい違いが見られました。

これは、菜食者の方が他者に共感する能力が高いのではないか、という仮説を裏付けるために行われた実験で、ヴィーガンは動物だけでなく、人間に対しても、一般の雑食者よりもより共感していることが神経学的に証明されました。

しかし、多くのヴィーガンたちの体験談に基づくと、もともと他者に共感する人が菜食になりやすいとはいえ、菜食に転向してからさらにその傾向が強まるのではないかと思われます。つまりそうした前頭葉の活動レベルが低い人であっても、菜食に転向すると共感能力が高まるのではないか、と推測できるので、その仮説に基づいてさらに研究を進めて欲しいものです。それが証明されれば、菜食者が増えれば暴力が減り、より平和な世の中が望めるということになりますね。

実験内容と結果の詳細はこちらをどうぞ。