アメリカでこんな面白い記事がありました。かつて有力者たちが実力を見せびらかす方法といったら、スイスの保養地で別荘を建て替えてみたり、最新式プライベートジェットを買ってみたり、従業員を5千人解雇してみたり、または年のかなり離れた若いアジア女性と結婚してみたりすることでした。
今、こうした方法を使いつくしてしまったエリートたちは、新たに一般人と差別化する方法として、ヴィーガンという食スタイルを選んでいるのだそうです。
もちろんこれは茶化した表現で、本当はより体に良い極上の食スタイルを追求した結果だと思うのですが、経済的にも精神的にも余裕があり、自己管理に厳しいエリート層ほど、ヴィーガンにたどり着くのでしょう。
今話題のクリントン元大統領、ついにヴィーガンチェーン店を展開するというマイク・タイソン、そして傘下の全飲食店にヴィーガンメニューを充実させたラスベガスのホテル王、スティーブ・ウィン氏、フォード会長のビル・フォード氏、メディア界の大富豪モート・ズッカーマン氏、Twitterの共同創始者ビズ・ストーン氏、ホールフーズ・マーケットのCEOジョン・マッケイ氏、デフジャム共同創始者のラッセル・シモンズ氏、クリエイティブ・コモンズCEOのジョイ・イトー氏、ウィン氏の説得でヴィーガンになってしまったYahooの元CEOテリー・セメル氏、そしてマッキンゼー元パートナーで学生支援団体UpromiseのCEOトム・アンダーソン氏は、現在ファーム・サンクチュアリーの役員でもあります。
実業界だけでなく、アスリートたちにもヴィーガンが急増しています。カール・ルイスはもとより、元NBAスターや現役NFLスター、格闘家チャンピオン、ウルトラマラソンのカリスマ、ボディビルダーチャンピオンからアマチュアのボディビルダー(?)のマドンナにいたるまで、多くのアスリートたちが、肉体と健康をコントロールできるヴィーガンに転じています。
有力者がヴィーガンになる理由のもう一つに、射止めたい女性がヴィーガンだったというケースが多いのも特徴です。美を追求するモデルたちや教養の高い女性にヴィーガンが多いことも事実。「CEOたちの妻にはヴィーガンが多い」というのは、マンハッタンの高級ヴィーガン料理店Candle79の共同オーナーであるポテンザ氏。ニューズ・コーポレーションCEOであるマスコミ界のドン、ルパート・マードック氏や、エンタテイメント産業の大物トム・フレストン氏もここの常連だそうです。
さて、高いと言われるヴィーガン料理ですが、それはあくまで外食でのこと。世界の5大スーパーフードである大豆が安い日本では、手作りすればこんなに家計にやさしい料理はありません。ぜひ「エリートクラブ」と言われるヴィーガニズムに誰よりも早く入会しましょう!