フルータリアニズムとは、動物だけでなく、植物も殺さない、環境も破壊しないという考えから、果実(フルーツおよびトマト、ナスなどの果実野菜)と種子類だけを食べる食事スタイルです。
ヴィーガンを長く続ける人の中には、環境や植物への配慮から、また体自身もより軽く、よりシンプルな食スタイルを求めるようになるため、ローフードやフルータリアニズムに関心を持つ人が多いようです。ヴィーガンからフルータリアンへは、ローヴィーガンの期間を経て、ゆっくり時間をかけて移行するのが、体もなじみやすいと言われています。
しかし、データが少ないため、長年続けて健康上問題がないかどうかは、まだ疑問視する声もあります。また、現代の生活の中でフルータリアニズムを追及することは、かなり非現実的でもあります。健康の観点から、フルーツだけの朝食を採り入れなど、少しずつフルータリアニズムに近づいてみるのもいいかもしれません。
フルーツは朝起きて、空腹時に一番に食べるのが理想的だと言われています。フルーツは独自の消化酵素を持っていて、特に熟したフルーツはすでに消化が進んでいるので、胃の中にはわずか20~30分しか留まりません。しかもその水分には、ビタミン、ミネラル、酵素のほか、ファイトケミカル、抗酸化物質など、体に必要な栄養素がたっぷり溶け込んでいますから、空腹時に食べると、胃の中を素早く通過し、その栄養素を最も効果的に摂取することができるのです。
フルーツはそれぞれ持っている消化酵素が違うので、一度に2種類以上のものを混ぜず、リンゴならリンゴ、オレンジならオレンジを、そのまま食べるのが理想的だそうです。量は、空腹が満たされるまで、好きなだけ食べてかまいません。種類の違うフルーツを食べるときは1時間半~2時間空けると良いそうです。
フルーツは冷やした方がおいしいですが、酵素は常温時が最も活発なため、そのまま常温で食べるのが健康効果が高いとされています。
フルーツは、強い空腹感を感じたときだけ食べるのがよいそうです。量は満足するまで、好きなだけ食べてよいそうです。
ドライフルーツとナッツは、好きな時に食べていいのですが、もう少し食べたいと思うところでやめるのがいいそうです。
バナナ、ココナツ、オリーブ、アボガド、ブラジルナッツ、生くるみ、生カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、松の実、レモンジュース。
深夜から午前3時までは基本的に食べない方がよいのですが、どうしても食べたい場合は、以下がおすすめです。
1.パッションフルーツ(心地よく眠れます)
2.少量の水を飲む
3.深呼吸、外を歩く
4.レモンを絞って飲む
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