ロサンゼルスより最新ヴィーガン事情をレポート!
( 2011/7 by Ken )
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8.レツゴゥ、ニッポン!! (目を覚ませニッポン!!)



「理想郷」とは、争いごとがなく誰もが幸せと感じる場所とされています。現実はどうでしょうか? 誰かが苦しんでいても見て見ぬふりをし、そもそも知ろうともせず、自分の責任で動くことも殆どありません。自分や属するグループの利益を守ることに全力を注ぎ、醜い争いを繰り返します。

これは避けられないのでしょうか? そんなことはありません。合法化されていた奴隷制度が今では禁止になっておりますし、仮に法律で禁止されていなくとも、奴隷を買いたいなどと思う人は先進国には殆どいません。性差別もかなり解消されてきました。人間は「心」のある生き物です。「心」に素直に従えば、苦しんでいるものを助け、争いを避けたいと思うのです。そして、起きている問題を知ろうとし、心で感じ、逃げずに行動するのが「ヴィーガン」です。

つまり、もしある地域の人すべてがヴィーガンだったら、そこは「理想郷」になっているに違いありません。そのためにはヴィーガンになりやすい環境が必要です。まず、ストイックなライフスタイルとなってしまっては殆どの人が実践しませんので、楽しくて美味しいヴィーガン食品やレストランが必要ですし、おしゃれなヴィーガン・ファッションも必要です。一般社会からの理解も必要です。産業界も都合の悪い真実を隠すのではなく、真実を明らかにした上で、ヴィーガンとノン・ヴィーガンの両面戦略を取るべきです。

日本はまだまだ菜食文化が最も遅れている国の1つです。やることはたくさんあります。ぜひ、この L.A. レポートを参考に、ヴィーガンが住みやすい国にしていきましょう!