ロサンゼルスより最新ヴィーガン事情をレポート!
( 2011/7 by Ken )
1.これが L.A. !!
2.短期ヴィーガン留学(L.A.校)
3.美食を求めて1千里
4.お菓子の家、発見!
5.新時代のビューティー
6.「生きる意味」を創造する牧場
7.6対0で負けてるニッポン
8.レツゴゥ、ニッポン!!
1.これが L.A. !!




L.A. はすごい! これはいい! レストランやスーパーに行くと、まるで子供が「お菓子の家」に入り込んでしまったかのように、こんなのもあるの? という驚きの連続でした。彼らが素晴らしいのは、決して妥協しないところ。ヴィーガンがストイックだなんて誰が決めたんだ?と言わんばかりに新たなものにチャレンジし続け、だからこそ、ここではヴィーガンが「クールでエッジーなライフスタイル」になりつつあるのです。新時代の到来といってよいでしょう。

ヤシの並木をオープンカーで走り抜け、L.A. の眩しい日差しを浴びてちょっと涼みたくなったとしましょう。そんなとき、KindKreme のアイスはいかがですか? 10種類以上の中から試食しながらチョイス。ふと隣を見れば親子が真剣に悩んでる。悩むのはどれもこれも美味しいから。しかも全てヴィーガンのシェーク、ソフトクリーム、スイーツもあり、数年前からブームのコンブチャ(紅茶キノコ)ドリンクも各種取り揃えていて、これがまた悩みの種。

次に食材を買いに行くとしましょう。初めてホールフーズ・マーケットに行く人は4時間は出てこられません。ヴィーガンの惣菜、ドレッシングやソース、ケーキ、ヨーグルト、チーズ、冷凍食品、スナックなど珍しいものが並んでいて楽しいお店です。オーガニック・ヴィーガン・コスメも取り揃えています。

そして、L.A. を特別な場所にしているのは、The Gentle Barn という特殊なファームサンクチュアリ(家畜動物のレスキューセンター)の存在です。家畜動物を救うだけでなく人間のためにも役立っています。虐待を受けたりドロップアウトして施設に預けられた子供たちは社会への怒りや "自分は必要ない" という想いを抱いていますが、ここに来て同じ境遇で育った家畜動物たちのケアをすることで生き甲斐を持つようになり、しかも動物たちが立ち直っていくのを目の当たりにして、心理カウンセリングよりも効果的に回復していくのです。今回、このような場所を日本にも作りたいという思いを更に深めて帰国しました。

わずか1週間の滞在では広い L.A. の殆どは見られません。しかし、「見えた!」というのが感想です。ヴィーガンというライフスタイルがここには確実にあるということ、しかも楽しいこと、かなり手軽になったということです。

そしてどこに行っても、ヴィーガンなスタッフたちはフレンドリーかつ意識が高いということを感じました。世界は経済危機が悪化し、人口爆発、紛争、環境汚染など、このままでは破綻するのが確実になっていますが、その根本原因は「人間力の低下」です。代々続いた老舗店が変化について行けずにつぶれていくのと同じように、このまま現実を知ろうとせず、知っても知らないふりをし、逃避し続けていればこの危機的状況を脱することはできません。「人間力」が問われる今、ヴィーガンはベターでなくマストなのかもしれません。

さて、それでは、お気楽ヴィーガン視察?旅行の続きをご覧ください。

2.短期ヴィーガン留学(L.A.校)